今日の所感

思ったことを書きます。

メテオフォール型開発体験日記

一時期有名になったソフトウェアの開発手法メテオフォール型開発

eiki.hatenablog.jp

この記事とても好き。大好き。

1年近くお世話になった現場がまさしくこのメテオフォール型開発だったなあと改めて思ったので、それをだらだら書いていきたいと思います。

n年冬 見知らぬ土地へ立つ

見知らぬ地

入社したときから人手不足の場所にドナドナされて、イマイチ技術が身についていない私(20代)。
今回もまた同じようにドナドナされる感じだった。

知らされている情報としては
「今から伸びる場所だから協力してほしい」「そんなに長くない、長くて2,3ヶ月くらいだと思うよ」 程度であとの情報は全くない。

「まあ、いつもどおりの感じだろう。」と思い、顔合わせという名の軽い面接が始まる。
そこでお客さん(PM)とリーダーさん(PL)の2人の人と出会い、面接をした後に現場へ。

私と同じ時期に配属された人がもうひとりいて、そのプロジェクトは4人で進めることになった。(PM:1 PL:1 PG:2)

基盤も何もない状態からのスタート

スタート

このプロジェクトが発足されたのが、ちょうど私が配属される前の1年前からスタートしていた。

その時はシステムどころか、開発ルールも全くと言っていいほど無かった。
で、1年かけてアジャイル型開発風のルールと基盤となるシステムを作ったらしい。(PL談)

そこで、だいたい方針が固まってきたので、人を増やしたいということになり、この冬に2人追加されたのだ。

とても勉強になった半年

勉強

と、まあルールもシステムも全く無いゼロベースから作り上げた人が説明してくれるのでとてもわかりやすく楽しいこと。
「あぁ仕事ってやっぱりこういうものだよなあ」と、とてもその時思いました。

PM もとても親切で1つ1つ形にしていくのがとても楽しい日々でした。
また、プロジェクトが順調に前に進んでいる成果もあり、春先に2人新たに追加されることになりました。(PM:1 PL:1 PG4)

n年夏 プロジェクトが急変する

驚く

どういうわけかゼロベースから作った PL の人が違う場所に移ることに。しかも PG も1人減らす方針に。

この話は実は水面下で進んでいたらしく、私のところには情報が入っていなく、いきなりこういった話になり引き継ぎやらなんやらで、てんやわんや状態に。

急な話だったため、とりあえず引き継ぎをする(中身のことは詳しくわかっていない)
で、てんやわんやしているうちに夏が終わる。

どうしたらいいのか分からなくなる

クエスチョン

と、言ったわけで右も左も分かっていない3人が残った。(PM:1 PG3)

PM はやりたいことが無限にある人。 私たちはそれに答えていかなければならない。
しかし、今まであたえられた指示にしたがっていただけで、自分たちから提案したり、改善案を出したりしていない。
プログラムを書いていただけの人がいきなり、企画提案・保守改善案・新規開発案 等々を求められるようになってしまった。

それらしきことはしてきたのだが、PM はどうやら気に入らないらしい。(今までやってきた PL と比べてしまって) 前に進んでいる感じが全くない。ということになり、PM がやりたいことを指示することになった。

お待ちかねのメテオが振ります。

メテオ

今までアジャイル型開発風のルールを守って来ていたのだが、PM がやりたいことを指示することによりそれが崩壊した。

まさしくあのブログのように

神の一声はすべてを崩壊させ、民は一生懸命これを再建す。

もちろんスケジュールは PM が気分で前後するため

全てのスケジュールは天界の都合によって決まる。これを黙示録と呼ぶ。

と、なってしまう。

そして PM は忙しいため、自席にいない。そのため

ソフトウェア開発においてフィードバックは重要なファクターだが、神にフィードバックは届かない。

と、言ったようにレビューを受けることが出来ない。出来たとしても深夜だったりする。 しかも受けれたとしても、その時の気分により結果が変わる。

また、PM は気分がコロコロ変わる性格のため(自他ともに理解)

ただし、祈りを捧げることはできる。この祈りはごくまれに届く。

祈りが届けばレビューがすんなり通ることもある。

神は様々な姿を取る。外から現れることもあれば、内に棲んでいることもある。

目の前に神は存在していました。

神

n年秋 民が足りないはずなのに神が増える

ラグナロク

それでも、神が一人で秩序を築いている分にはまだマシである。問題は、神が二人以上いるケースだ。
この神々はしばしば反対の啓示を下し、しばしば喧嘩する。
これを我々は神々の黄昏《ラグナロク》と呼ぶ

はい。起きました《ラグナロク

また、元々一人の神が秩序を築いていたところに、新たな神が現れ、 古い神ごと全てを吹き飛ばそうとすることがある。 これを我々は聖戦《ジハード》と呼ぶ。

ジハード

なんなら《ジハード》も起きています。しかも週単位で。

n+1年 冬 順応しようと頑張る

順応

毎日のようにメテオが降り注ぎ、毎週のようにジハードが起き、民の私からするとめちゃくちゃな毎日。
「それでも仕事だから……」と思い順応する努力をしていました。
問題解決・よりよい方向へ進むよう。といろいろ考えに考えたのですが、結局

ちなみに、これに抗う術は存在しない。

と、あるようにどうにもならないのだ。

n+1年 春 限界を迎える

限界

そんな毎日を迎えているとやはり人間、限界が来ます。
なのでいろいろして脱出することに成功しました。

書いてみて

改めて思い出して書いてみてもまさしくそのままで面白かったです。
書いてて楽しかったです。
こんな貴重な体験をさせていただきとても感謝しています。

どんな環境下でも降るところにはメテオは振るものです。
降ったら、もしくは振りそうならその場からさりましょう。どうにもなりません。

図解でわかるアジャイル・プロジェクトマネジメント (SCC Books 389)

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情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

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新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道

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