人に使う「なぜ」は、相手を追い詰めることば
皆さんは問題解決の方法の一つとして、起きた事象に対し「なぜ」を考えると思います。
しかしこれを誤った使い方で人に対して使ってしまうと、相手を追い詰めることになってしまいます。
誤った使い方
例えばこんなことありませんか?
上司 「なぜ、〇〇が出来なかったんだ?」
部下 「試行錯誤していたのですが……途中から厳しい状況になりまして……」
上司 「なぜ、それをすぐ言わなかったんだ?」
部下 「進捗報告をする時間が取れなく、1人でやっていたので……」
上司 「なぜ、進捗報告を……」「なぜ、1人で……」
は な し が 進 ま な い
それどころか部下を責めて、追い込んでいる形になっています。
じゃ、どうすればいいの?
例の場合では、「なぜ」が「人」に向いていて、「問題」に向いていないからです。
それを防ぐためには、「なぜ」ではなく「何が」を使いましょう。
> 上司 「なぜ、〇〇が出来なかったんだ?」
「〇〇が出来ないのは、何が妨げになってた?」
> 上司 「なぜ、それをすぐ言わなかったんだ?」
「何があったから言えなかった?」
などに変換し、「問題」を「個人的なもの」から「客観的なもの」にしてあげることで、個人を責めずに、かつ、早期問題解決につながるのではないでしょうか。
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